──「え、お金ないの?」妻の一言で全てを打ち明けた夜
借金が妻にバレた日
借金が妻にバレた日は、今でもはっきり覚えています。
その日は仕事終わりに、妻と外食に行く予定でした。
特別な日ではなく、「今日は外で食べようか」という普通の夜。
でもその日が、僕の人生の大きな分岐点になりました。
借金は付き合う前からあった
僕の借金は、妻と付き合う前からありました。
最初に借金をしたのは、今から約10年前。
そこから少しずつ増えていき、気づけば自分ではどうにもできない金額になっていました。
結婚前には同棲もしていました。
その頃、僕は
「貯金がない」と言って、引っ越し費用を妻に立て替えてもらったこともあります。
本当は貯金がないんじゃなくて、借金の返済でお金が消えていただけでした。
郵送物は契約時の住所が実家になっていたので、同棲していても借金がバレることはありませんでした。
だから僕は、借金を隠したまま結婚してしまいました。
終わりが見えなくなった借金
結婚してからも状況は変わりませんでした。
むしろ生活費や責任が増えていく中で、借金はどんどん重くなっていきました。
借金はいつの間にか、数百万円まで膨らんでいました。
しかも普通の借入だけではありません。
クレジットカードの現金化。
そして闇金。
今思えば、本当に危ない状態でした。
自分でも「このままでは終わる」と思っていました。
そこで僕は、任意整理をすることにしました。
当時の状況では、個人再生や自己破産は選択できませんでした。
任意整理をすれば少しは楽になると思っていたんです。
でも現実はそう簡単ではありませんでした。
任意整理をしても生活はすぐに楽になったわけではなく、状況は苦しいままでした。
生活費も、なにかと理由をつけて遅れることが増えていきました。
そして12月の夜
その日も生活費をまだ渡せていませんでした。
仕事終わりに妻と待ち合わせをして、外食のお店に入りました。
席に座り、注文を考えているとき。
妻がふと聞いてきました。
「え、お金ないの?」
その一言で、もう隠せないと思いました。
言い訳も、誤魔化しも、もうできないと思ったんです。
そして僕は全部話しました。
借金のこと。
任意整理のこと。
そして、ここまで隠していたこと全部です。
妻の反応
怒られると思っていました。
泣かれるかもしれないとも思っていました。
でも妻は違いました。
怒るでもなく、悲しむでもなく、
ただ、何を言われているのか理解できないという表情をしていました。
しばらく沈黙が続いて、妻はぽつりとこう言いました。
「なんでそんなに?」
正直、そのとき何をどう説明したのかあまり覚えていません。
妻への申し訳なさと、自分の情けなさで頭の中がぐちゃぐちゃになっていました。
家に帰ってから
そのあと家に帰って、改めて話をしました。
借金のこと。
これからどうするのか。
しばらく話して、妻が言った言葉があります。
「私一人では背負いきれない。」
当然だと思いました。
だから僕たちは、僕の両親にも正直に打ち明けることにしました。
それでも妻は、こんな僕を見捨てませんでした。
あの日から
あの日が、僕の人生の転機でした。
借金がすぐに消えたわけではありません。
むしろそこからの方が大変だったかもしれません。
でも、あの日すべてを話したことで、やっと人生と向き合うことができた。
そんな気がしています。
そして今も、任意整理で7社の返済を続けながら、少しずつ前に進んでいます。

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